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zoom RSS No.38 少女と平和

<<   作成日時 : 2011/08/06 20:16   >>

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先週の30日、

花火大会があった。


私は先頭から帰ってから

下の息子と二人で

町内で花火が見える場所まで歩いていった。

そこに近所の女の子がいた。

姉妹の真ん中の子が、

「花火見えん」とおもしろくなさそうにしていた。

遠くの花火が近くの病院の建物と家々の間からちょっと見える程度なのである。

しかも、

高い場所からなら見えるのだが、

その少女の視線からはあたりの建物がすべて邪魔になって

花火は音しか楽しめない。

まあ、音だけでは楽しめない。

欲求不満がたまるばかりである。


「おっちゃん、見える?」

すぐ目の前の公園にあるジャングルジムに登ってみたが、

見えなかったらしく、

先ほどから建物の隙間で華やかな花火を堪能していた私の方に歩み寄ってきた。

私が立っている場所は町内道沿いでは唯一花火が楽しめるポジションなのである。

大人ならば。

ジャングルジムでもうちょっと粘っていれば高く上がった花火は見えるはず。

少女はそのもうちょっとの時間が辛抱しきれず私のところへやってきたのである。

現に私の息子はジャングルジムの方へ行ったまま帰ってこないところを見ると、

彼には見えているのであろう。

少女はタイミングが悪かったのか、

ジャングルジムの登った場所が悪かったのかすっかり意気消沈だった。


「ああ、見えるよ」

私は少女に答えた。


私は大人をうらやむ少女の顔を見てかわいそうに思い、

少女を抱っこした。


ボ〜ン、ボンボン。

「わあ、見えた!」


しばらく私達はさまざまな色形の花火を楽しんだ。

どれくらいの時間だったろう。

ほんの短い時間だったが、楽しんだ。


道に下ろすと少女は特に礼を言うわけでもなく、

また姉と妹のいる公園へ向かった。

私はその少女のことをどこの家のなんと言う名前かよく知っているのだが、

少女の方はどうだろう?

どこのおじさんかもわからない私に黙って抱っこされて花火を見る。

誘拐されるとか何とかなんて思いもしていなかったのは間違いない。

一緒に花火を楽しむ人というだけ。

少女は満足な背中をしていた。



と小説家になった気分で先週のことを回想してみましたが、

いかがでしたか。

楽しんでいただけましたか?


実は後日談があるのです。

3日前、

同じ少女があのジャングルジムで

また姉妹で遊んでいるのを見かけました。

私が通り過ぎるとき私の顔を見るなりその少女は

「花火きれいやったねえ」

と言ったんです。

「ああ、きれいやったねえ。」

私はそう言って通り過ぎました。

とっても心がほんわかしました。


平和な時代、

近所の子どもとこんな挨拶ができるというのは、

本当に幸せなんだなあと感じました。

こんな会話ができる世の中にいる幸せを私は味わっています。


平和であればこそ。


この平和を決して失いたくないと広島の日にあらためて思います。






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